レンガ職人の話
ある旅人が道を歩いていると、一人のレンガ職人がレンガを積んでいるところに出会った。
旅人が「あなたは、何をしているのですか?」と尋ねると、レンガ職人は、「見ればわかるだろう。親方の指示で、レンガを積んでいるのだ」と答えた。
旅人が歩いていくと、別のレンガ職人に出会った。
また、「何をしているのですか?」と尋ねると、
二人目のレンガ職人は、「レンガで壁を作っているのさ。家族を養うために」と答えた。
旅人がさらに歩いていくと、また別のレンガ職人に出会った。
また、「何をしているのですか?」と尋ねると、三人目のレンガ職人は、「皆が集まれる教会を作っているのさ」と、目を輝かせながら答えた。
この話をどう感じ、何を考えたでしょうか?
仕事をどう捉えて働くかは個人の考えや資質によります。
職場内を見渡すといろんなタイプの人がいます。
会社から見てありがたいのはもちろん三人目のような考え方で働いてくれる人で、仕事ができるのも間違いなくこのタイプです。
うちの会社では入浴介護の事業をメインにやっていますが、
単にお風呂に入れてるのか、お金を稼ぐために働くのか、楽しみや快適さを与えているのか、そこに意義ややりがいを見出すのかはその人次第です。
理想はみんなが三人目のレンガ職人のような考えで働いてくれることです。
一方で、見方を変えると、個人と会社の関係性にも同じことが言えます。
会社を給料をくれるだけの存在として考えるのか、会社のことを自分事として
会社が発展するために自分の持てる能力を発揮していくのかはぜんぜん違います。
働くことと人生は切っても切れない関係だと思います。
長い人生の中では今の会社に在籍しているのはいっときのことなのかもしれませんが、
会社を人生のパートナーとして捉えると、
お互いにとっていい関係が築けるし、お互いにいい結果が得られると思います。