日本の典型的なふつうの子供は、
高校生活の終わりが近くなってきてようやく自分の進路について
ぼんやりと考え始めるパターンが多いと思います。
それまではテストや部活で忙しいので
そんなことほとんど考えてないのが普通だと思います。
少なくとも、僕はそんなもんでした。
働くということがファンタジーの世界というか、とにかくリアリティがなかったですね。
高3の夏休みくらいまでは、
とりあえず公務員にでもなるか、とか思ってました。
職業や進路を考えるにあたって、
何になりたいか、どんな仕事をしたいかピンとこないって
仕事なんてしたことないんだから当たり前だと思います。
自分自身もそうでしたので。
工場見学とか行ったところで、気分は遠足と変わりませんし、
働くことをリアルに感じられる人の方が稀でしょう。
さらに進学して大学生になっても、
そうそう自分のやりたいことがハッキリするわけじゃないと思います。
大学生になろうが仕事なんてしたことないのだから当たり前です。
とっかかりになるものがほとんどないんですから。
判断や採点の基準が無いんだから当たり前っていう話です。
自分は看護師を一応は目指して進学してみたものの、
正解だなんて確信はなかったですし、失敗したかなと何度も思いました。
でもなんやかんやで今ではよかったと思っています。
実際に働いてみないとなかなか判断基準になるものが見えてこないと思います。
職業選択の難しい理由のひとつが、
好きという感情で仕事を選ぶことが正解とは限らないことです。
好きで情熱があったとしても、適正や才能がないと良い結果には繋がりません。
重要なことは、それまでに自己分析を深めて
自分自身の強みや適性を測ることです。
日本を代表するマーケターの森岡毅さんは著書の中で
職業選択に正解はない、でも不正解じゃなければいいので
安心していい、と述べています。
カリスマ講師の林修先生もインタビューで
好きか嫌いかはどうでもよくて、選んだことに真剣に打ち込めばいいだけ
と語っています。
この考えには完全に同意で、
自分自身そう考えながら日々働いています。