若い連中で、オレに「金が欲しい」というヤツがいる。オレは必ずそいつに言うのだ。
「おまえは、絶対に金持ちになれないから諦めろ」と。
金なんてのは欲しいから手に入るというものでは決してない。
それなりに、社会にコミットメントしていれば自然とついてくるものだ。
『狼たちへの伝言2』より
これは1988年に書かれた、ある本の一文です。
作者は筑波大准教授の情報学者で、ビジネス界隈で有名な落合陽一さんのお父さん、
落合信彦氏です。
息子さんもだいぶキャラ強いですが、
お父さんはそれ以上にギラギラしてエネルギッシュな印象で、
アメリカ行きたかったけどお金がないため、移民船に頼み込んで乗せてもらったり
アメリカで石油開発会社を起業して一攫千金を狙ったり、
ケネディ大統領と親交があったりと
型破りで破天荒な、行動力に溢れたぶっ飛んだエピソードがたくさんあります。
内容的には、当時の若者に向けたメッセージです。
1988年というと僕がまだ保育園に通って、お漏らししてた頃ですね。
コミットなんて言葉がビジネス用語として
日本で使われるようになったのはこの数年ではないでしょうか。
お金に対する考え方も、
ぼく自身はここ数年で、お金に対してようやくこの考えになってきたところです。
だいぶ古い本ですが、
古い本だからこそ自分の知らない時代背景も学べますし、
悪い意味で今の日本が変わっていない部分も見えます。
逆に、当時の時点で現代の日本を見通している先見性に
驚かされる部分も多々あり、オススメの一冊です。
この本はタイトルが2という通り、続編です。
この2もいいですが、もちろん1冊目もいい本でした。
Voicyでマナブさんが紹介されてたので読んでみましたが、
とてもいい本だと思いました。