子供の頃、親や先生から「相手の気持ちを考えよう」といった類のことを
口をすっぱくして言われてきました。
国語のテストでも、“このときの〇〇の気持ちを考えて答えよ”
みたいな問題が多かったと思います
僕はその度に自分と他人は違うんだから、
ホントの他人の気持ちなんてわかるわけないだろ!
そんなもんわかったような気になってるだけだろ!…なんて心の中では思ってました。
社会人になって、経営者になった現在、
まったく違った角度からこの大切さがわかるようになりました。
社会人になって就いた看護師という職業も、
独立してから始めた介護サービスも人が相手のサービス業です。
世の中にあるさまざまな業種にも取引相手や顧客など、相手がいます。
経営者になったらなったで、人を雇って働いてもらいますし、
取引相手や顧客など、関わる人も増えました。
社会では、ましてやビジネスでは
他人である相手本位で考えることが何よりも大事です。
自分目線でばかり物事を考え振舞っていても
人からは好かれないので
スタッフもついてこないし
お客さんも増えないし
何もうまくいきません。当たり前です。
同僚から好かれるのはどんな人柄か、
顧客が何を求めているか、何をしたら喜ぶか、
社員やスタッフがどうしたらやりがいを持てるか、
取引や交渉の相手が求めてるものは何か、納得するラインはどこか、
それらは全て自分や自分の会社へと返ってきます。
成功するために頑張って働いていたら、
だんだんと自分本位から相手本位へと思考が変化していったのです。
そんな風に働いてきて振り返ったときに、ふと思いました。
他人の気持ちになって考えるってこういうことだったのか!と。
ようやく腑に落ちたのです。
そう考えるようになってから周りを見渡すと、
お金に困ってたり、家族関係がうまくいってなさそうだったり、職場に馴染めなかったり…
といった、人生があまりうまくいってるように見えない人は
こぞってみんな自分のことばかり考えている人だったのです。
それは考え方が幼稚、とも言えるかもしれません。
自分本位から他人本位へとシフトチェンジする、これが人生がうまくいく
最大の秘訣かもしれませんね。